あなたは、「資本主義」について深く考えたことはありますか?
日本で生きていく中で、資本主義というものを当たり前に受け入れていませんか?
資本主義社会の中では、自分の力でお金を得て生活しています。
「21世紀の資本論」では、そんな資本主義社会の本質に触れ、課題やその課題に対する対策が述べられています。
資本主義の抱える問題を知ることで、これからの生き方を見直すきっかけを得ることができるかもしれません。
この記事では
- 「21世紀の資本論」が一番伝えたい想い
- 資本主義社会の歩き方
について紹介をしていきたいと思います。
「21世紀の資本論」が伝えたい想い
「本書において著者が一番伝えたいことは、「資本主義社会では貧富の格差はどんどん膨らんでいく」ということです。
これはr>gという言葉で有名ですが、
「資本から得られる収益率」が「経済活動による成長率」を上回っているということです。
それは言い換えると、資本を持っている人は雪だるま式にお金を増やしていきやすく、資本が少ない人はお金を増やしにくい傾向があるということです。
この貧富の格差を抑えるためには、収入に応じた課税制度である「累進課税」を全世界的に同時に導入しないと格差はどんどん拡大し、収拾がつかなくなってしまうということが述べられています。
本書では、「インフレ」も貧困の格差が拡大する理由の一つであると述べられています。
資本が多くある人は、リスクヘッジとして海外にも資本を分散することができますが、多くの一般の労働者たちは、国内で預金をすることが多いので、結果としてインフレによるダメージが大きくなる傾向にあります。
それによって更に格差が開いてしまうという負のループに陥ってしまうのです。
この大きな問題を、累進課税制度を導入することによって、徴収した税を年金や資産配分等で貧困層に還元をすることで、貧困の格差を抑えることこそが大切だと主張しています。
また、「21世紀の資本論」で述べられている累進課税の対象は「全ての資産」とされており、労働による収益だけでなく、不動産や金融資産等の運用によって更に資本を拡大する資本全てに対して課税が必要しています。
資本主義社会の歩き方
資本論というタイトルから、お金を増やすための投資に関する本かと思われがちですが、実は資本主義という社会に対する問題点やその解決策について書かれている内容で、とても興味深い内容ではないでしょうか。
これまで、資本主義を生きるということについて、特に疑問や課題点を意識したことがない…。という人も、この本の内容を知っているだけでこれからの行動も変わってくることでしょう。
r>gの本質に気付ければ、投資をしなかったりお金に関する勉強をしなかったりする人はどんなに大きな損失を被っているかが理解できるのではないでしょうか。
10%の富裕層のために90%の一般人が搾取される構図を変えるには、搾取されている側が行動を起こす以外に変わりようがないでしょう。
私たち一人ひとりが資本主義の現実を知り、自分自身を守れるだけの知識を身に付けていきましょう!
実は、「21世紀の資本論」では資本主義の問題について多く書かれていますが、すでに資本を持っている人のことも書かれているので、資産を今後も継続して増やしたいと考えている人にもオススメできる内容となっています。
今後の資本主義社会について
資本主義社会の現状を知ったところで、
今後、この世界を生きていくためには、繰り返しお伝えしているr>g、すなわち「資本から得られる収益率が経済成長率を常に上回っている」ということを頭に入れておくべきです。
一生働き続けても楽になることは難しく、資本を積み上げていく必要があります。
資本を作っていくために欠かすことが出来ないことが投資です。
「投資をしてない人は居ない」銀行に預金している!という人も現金に一括投資していることと同じ
ここまでの話で、資産によって得られる所得は、経済成長率による所得、すなわち労働所得よりも上回るという現実を知ることが出来たと思います。
知りさえすれば、あとは行動するだけ。ですが
投資の話をすると、今まで投資をしていない人からすれば、「そんな危険なこと、できるわけないじゃないか」と思われる人もいらっしゃることでしょう。
しかし、資本主義社会で生きている中で、投資との関係は切ることができない関係なのです。
現金や預金で持っていたとしても、インフレによってお金の価値は年々低下していきますし、現金しか持っていないことのリスクをもっと知るべきです。
幸い、最近の投資先は優良な投資先もどんどん出てきており、投資の種類には有名なところだけでも
- リスクの少ない国債や社債
- 積立てで購入できるインデックス投資
- ハイリスクハイリターンな個別株やオルタナティブ投資
など数多くあります。
いきなり投資に大金をいれるのではなく、まずはあなた自身で投資に対する勉強をしつつ、リスク許容度の範囲内での投資を心掛けるようにしていきましょう!
まとめ
「21世紀の資本論」は資本主義における問題点、特に貧富の格差について課題と対策について述べられていました。
資本主義社会は完全ではありません。
社会全体が少しでもよくなるように、国が改善するのはもちろんですが、一人ひとりの個人が、それぞれできることを考えていきましょう。
「21世紀の資本論」は2020年に映画化されています!
コロナ禍での映画かだったためあまり話題にはなりませんでしたが、いまでもAmazonプライムなどで見ることが出来ますので下記から見てみましょう。
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