社会人になったら、日々色んな悩みが尽きませんよね・・・。
仕事の悩み、人間関係の悩み、健康の悩み、色々あると思います。
今回はそんな悩める社会人が絶対に読んでおくべき名著、「嫌われる勇気」をご紹介します。
「嫌われる勇気」を読めば今までになかった見方で物事を考えることができるようになったり、その後の行動が変わったりして、これからの人生にとって良い影響を与えること間違いナシです!
まずは「嫌われる勇気」とは、どのような本なのか、そして読むことで何が伝わるのかを解説していきます。
「嫌われる勇気」はどんな内容の本なのか
「嫌われる勇気」はオーストラリア出身の心理学者であるアルフレッド・アドラーが唱えたアドラー心理学について、わかりやすく書かれています。
そもそもアドラー心理学とは何かというと、「全ての悩みは対人関係の悩み」とした上で、全ての人は「目的」によって選択して生きているという思想です。
これだけだと難しいと思いますが、次の章でここは分かりやすく解説します。
「嫌われる勇気」には青年と先生という2人の登場人物の対話式のストーリーとなっているので、
アドラー心理学を始めて知ったという方にとってもわかりやすい内容になっています。
私も読むスピードは普通位ですが、2日間に分けて4時間位で読むことができて、特にわかりにくいと感じることもありませんでした。
休日に読むことが出来れば、人によっては1日で読み終えることも出来るような分かりやすい作りになっています。
内容は第一夜から第五夜までの五章構成になっています。
次に「嫌われる勇気」が伝えたいことについて、この第一夜から第五夜に分けて簡単に解説していきます。
「嫌われる勇気」が伝えたいこと
第一章 目的論で考える
アドラー心理学の基礎でもある「目的論」について、具体例を交えつつ述べられています。
当時の私も含めて「嫌われる勇気」を読む前の方は、「何か原因があって結果がある」という「原因論」の方で物事を考えていると思います。
例えば「風邪をひいたから会社を休む」というのが原因論的な考え方ですが、
「会社を休みたいから風邪をひいた」というのが目的論的な考え方です。
実際の結果は「風邪をひいた」ことに変わりないのですが、アドラー心理学では「風邪をひいたから会社を休む」のではなく、「会社を休みたい」という目的のために、風邪を引いたという理由を当てはめているということになるわけです。
ちょっと笑ってしまうような話しですが、この”目的”に目を向けるのがアドラー心理学の基本になってきます。
第二章 全ての課題は対人関係
私達の全ての悩みは突き詰めれば対人関係の問題に含まれているということが述べられています。
「容姿やお金に関する悩み」は対人関係ではないのでは?
と思われるかもしれません。
しかし、実はこれも「他人の価値観で比較をしてしまうことで悩みの種になっている」ということが出来ます。
例えば容姿に関する悩みについては、極論ですが「もし、自分一人だけの世界」だったら比べる対象がいないから悩む必要はありません。
お金の悩みについても、共産主義的な考え方になりますが、みんなが同じ給料、生活水準だったら悩みはなくなるでしょう。
結局は全て対人関係の問題と言えてしまうのです。
第三章 課題には自分の課題と他者の課題がある
第二夜で解説された「対人関係の問題」は自分と他者の課題に分離した方が良いと述べられています。
例えば「子供が勉強しないという課題」があったとしましょう。
そのときに子供が勉強しやすいよう、環境を整えるというのは親の課題ですが、
子供に対して過度に勉強した方が良いと言うことは、子供の課題に介入していることになるので、避けるべきということです。
確かに人の課題に介入してしまうということは、私たちの日常でもありがちなことかと思います。
相手のことを本当に想うのであれば、相手の課題に介入することがないようにしましょう。
第四章 自分に価値があると思うためにどうすれば良いか
幸福になるためには、「自分に価値がある」と思う必要があるということが述べられています。
これは決して、「ナルシストになろう!」ということではありません。笑
自分の価値に気付くためには「共同体」の中で貢献をする必要があるとされています。
ここでいう「共同体」とは家族や学校、会社等のことを指していますが、
要は自分の居場所を見つけて、その中で貢献することに幸福なるきっかけがあるということです。
一つの共同体に依存せずに、居場所を見つけて様々な共同体に視野を広げることで、居場所を見つけることができます。
私も仕事だけ頑張っていた時はストレスで息詰まることが多かったですが、
趣味や勉強等に熱中することで、気が楽になった経験があります。
つまり、「別の共同体にも属することで生きることが今よりも何倍も楽になって楽しくなる!」ということです。
第五章 幸福を表現することで周囲も幸せになる
本の中で、青年が「人生の意味は何なのか」という問いかけをしたシーンがありました。
これに対して、「このような漠然とした問いは人生に影響を与える意味はない」としつつも
「ただ他者に幸福を表現すること」が、自分自身の幸福に繋がると述べられています。
幸福を表現するというのは、難しい話しではなく
- ただ人にお礼が言えたり
- 無償の親切であったり
それが自分にプラスにならないようなことでも、幸福を他者に伝えるだけで立派な他者貢献ということです。
最終章は少し難しく感じるかもしれませんが、なにか特別な能力が無くても、大きな成果がなくても、どんな小さなことでも他者に貢献できれば幸福だということを伝えています。
まとめ
今回は「嫌われる勇気」について解説をしてきました。
私は「嫌われる勇気」を読むことで、自分が悩んでいることの本当の目的を考えることができるようになりました。
他者に原因を求めるのではなく、「自分が何をしたくて悩んでいるか」を探すことで、根本的な問題に気づくことができるようになりました。
「嫌われる勇気」では、他者に貢献するということは、他人の課題に足を踏み入れることではなく、普段から当たり前に感謝を伝えたり、親切にすることだと述べられています。
あなたが、この記事を読んで、いきなり思考をガラっと変えることは難しいかもしれません。
しかし、あなたに「変わりたいな」と思う気持ちが少しでもあって、ふっとした瞬間や自分や周りの人が悩んでいるときに、思い出すだけでも十分に意味があります。
人は必ず変われます。
あなたのこれからの人生がより良くなるために、ぜひ一度読んでみることをオススメします。
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