【傾聴】を制する者はコミュニケーションを制す!対人能力に必要な傾聴力とはどんな力?

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学校や会社などの社会に属している以上、人とコミュニケーションをとることは決して避けては通れない道です。

では、【人とコミュニケーションをとる】とはどういうことでしょう?

辞書で引くと、「気持ち・意見などを、言葉などを通じて相手に伝えること。通じ合い。」と出てきます。

もっと分かりやすいように、このコミュニケーションの定義を日常に置き換えてみましょう。

多くの場合、人と会話をしたりするときにコミュニケーションが必要になると思います。

その場合には、次の目的があることが多いのではないでしょうか。

  • 誰かと話をしながら一緒に物事を進めていかないといけない。
  • 自分の考えや意見、気持ちなどを伝えたい。

そんな状況を経験したとき、

もっと上手く伝えることが出来たんじゃないだろうか…。

と悩んだことがある人は多いのではないでしょうか。

しっかり相手に自分の意見を伝えようと思って、

話の構成はどんなふうに進めていこうかな…

 

事前にメモを作っておいて、本番前のシミュレーションをしておこう

などと試行錯誤した経験がある人は多いかと思います。

もちろん、こういった工夫をすることも重要です。

しかし、コミュニケーションに於いて一番大切なことは、あなたの話を聞いてくれる人との信頼関係です。

その信頼関係を築くために必要なのが【傾聴力】なのです!

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傾聴力の破壊力!「相手に伝える力」よりも「相手を知る力」

実は、【コミュニケーション力の高い人】とは、「いかに相手にうまく話をしたか」ではなく、「いかに相手の話をよく聞いてきたか」で決まるのです。

相手との信頼関係が事前に出来ていればいるほど、その人とのコミュニケーションは成功したも同然です。

では、どうやって相手との信頼関係を築いていけばいいのでしょうか。

  • 相手に気に入られるように媚びを売る?
  • 合う頻度を増やして自分のことをもっと知ってもらう?

いいえ、信頼関係を築くのはあなたが思っているよりももっと簡単なことです。

それは、【信頼関係を築きたい相手の話にあなたが興味を持っている姿勢を見せること】です。

たったそれだけでいいのです。

人は、好意を持ちながら自分に興味を示してくれた人に対して、同じように興味を持つことがわかっています。

なぜなら、人はだれしも「承認欲求」を持っているからです。

この承認欲求を理解しあなたが相手の話に耳を傾けたとき、傾聴力の持つ力を実感することができるでしょう。

ではなぜ、人は傾聴することができないのでしょうか。

「コミュニケーションがそんなに簡単なら、誰だってコミュニケーションが上手いはずじゃないか!」

そう思った方もいるでしょう。

確かに、コミュニケーションの本質は簡単です。

相手の話に興味を持っている姿勢を示しながら、その人の話を聴くだけだから。

しかし、それができない人が多いのも事実です。

なぜでしょうか。

それは、先ほどの「承認欲求」があなたの中にもあるからです。

承認欲求とは、他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたいという願望です。

人は生まれつき、大なり小なりこの承認欲求を持っています。

(昔ながらの武勇伝を話したり、聞いてもいない知識を長々と語ったりしてしまうのは、認められたいという欲求が暴走してしまった結果ですね…)

承認欲求とうまく付き合うことが出来なければ、人とのコミュニケーションの時に【自分の話ばかりをしてしまう人】になってしまいます。

「あぁ、それなら私は大丈夫だ」と思った方!

安心するのはまだ早いです。

「自分の話ばかりはしていない」だけでは不十分なのです。

あなたは、人の話を聞いているとき、しっかり相手の目を見て相槌を打ちながら話を聞けていますか?

私には関係のない話題だなと思いながら聞いたり、時間を気にしながら聞いたりしていませんか?

そうした態度は必ず相手に伝わります。

だからこそ上辺だけではなく、相手の話に興味を持つ姿勢をみせることが大事なのです。

傾聴力は「Active Listening(アクティブ・リスニング)」

さて、「傾聴」を英語にすると「Active Listening」となります。

Activeとは「能動的な、活発な」という意味ですね。

日本語だと「傾けて聴く」で傾聴ですが、この「傾ける」とは何を傾けている状態なのか、知っていますか?

それは、「耳・目・心」の3つです。

耳で聴く

相手の言葉によるメッセージに最後まで耳を傾け、理解するということ。

相手の話を偏見や先入観を含まずに最後まで聞き、自分の価値感で勝手な判断や評価をせずに、決して否定的にならないことが求められます。

また、相手が沈黙してしまったり、深く考えこんでいたりしても、出来る限り待ちましょう。

途中で話を遮ったり相手を否定したりせずに、最後まで聴こうとする姿勢を見せることで、相手は安心してあなたに話をしてくれるようになります。

目で聴く

実は、耳で聴くだけでは、得られる情報は非常に少ないです。

目で聴くとは、話をする人に体を向けて【目】でしっかりと相手を見て、これから「どんなことを言うのかな」と、その人に気持ちを近づけて聴くということです。

相手の話し方・声色・表情・しぐさや声のトーンなどから、相手が今どんな気持ちでいるのかを汲み取りましょう。

心で聴く

相手の言葉の背後にある感情を大事に受け止め、共感を持つ。

相手との会話の中から、感情部分の話が出てくることがあります。

その受け取った気持ちを、自分なりの勝手な解釈をせず、そのまま口に出して反復してみましょう。

例えば、「~について不安なんです」と言われたら「~について不安なのですね」と反復するのです。

これによって、

  • 私の話をしっかりと聞いてくれている
  • 私の感情に寄り添ってくれた

と思ってもらうことができます。

また、自分の主観を挟めずに反復することで「いや、そういうことじゃないんだけどな…」といったすれ違いが起きることもありません。

また、実際に相手が感情を言葉に出さなくても、相手の話し方・声色・表情・しぐさや声のトーンなどから、相手の感情を読み解くことが出来ます。

例えば、いつもより声のトーンが高かったり、表情が柔らかかったりした場合は「最近、何かいいことがありましたか?」と聞いてみましょう。

「そうなんだよ!実は…」と話が広がるかもしれません。

逆に、いつもよりテンション低かったりうつむきがちだったりした場合は「いつもと違うようですが、何かありましたか?」と声をかけてみるのもいいでしょう。

この時に注意しなければならないことは【人には言いたくない内容】である可能性です。

そのため、一度聞いてみて言いたくなさそうだったら深くは聞かず、違う話題に変えましょう。

まとめ

傾聴力というとなんだか難しそうに感じてしまいますが、その本質は「相手の話しにあなたが興味を持っている姿勢をみせること」だけでしたね。

その時の姿勢として【耳で聴く・目で聴く・心で聴く】こともお話してきました。

相手との関係性を深めたいとき、つい自分のことを知ってもらおうとアピールしたり、「相手と自分の話す量を同じくらいにしよう」と考えて交互に話してみたりしてしまいがちです。

しかし、相手の話に興味を持ち、しっかり最後まで聴くことを続けていると、いつの間にか相手もあなたに興味を持つようになっているはずです。

この状態こそが、傾聴力の持つ力のすごいところです。

この記事を読んだあなたも、ぜひ実践してみて傾聴力のすごさを実感してみてください。

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