ESG投資のやり方とは?初心者にもわかりやすく解説します

「ESG投資」という言葉を初めて聞いてこの記事にたどり着いた方もいるのではないでしょうか。 

ESG投資は、投資先の企業を選ぶための手法のことで

  • 環境(Environment) 
  • 社会(Social) 
  • ガバナンス(Governannce) 

の頭文字を取って作られた言葉です。 

これまでは投資先を選ぶ基準は、企業の現在の業績や、今後の業績予想を元にするような、企業の財政情報を元にすることが主流でした。 

ESG投資を理解した上で使うことができれば、企業を評価するための軸が増えることで、ライバル投資家よりもリスクを抑えて、利益を拡大することが可能です。 

この記事では、初心者の方でもESG投資の基本を理解して、具体的に投資するまでに必要な情報をわかりやすく解説をしていきます。 

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ESGがなぜ今注目されているのか? 

ESG投資が日本の一般投資家に広まったきっかけは、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が2017年10月に投資原則を改正し、投資先にESGの要素を考慮することを発表したためです。 

引用:年金積立金管理運用独立行政法人 

ESG投資|年金積立金管理運用独立行政法人
年金積立金管理運用独立行政法人のWebサイトです。環境(E)、社会(S)、ガバナンス(GPIF)を考慮した投資に関する情報を掲載しています。

海外では、10年以上も前からESGという概念があり、長期で投資を行う年金基金や、運用会社では、ESG投資を取り入れていました。 

ESGが注目される理由は、相場の流れに乗った短期的な利益よりも、

環境、社会、ガバナンスの目線で優れている企業は、世界的な不況が発生した際にも生き残り、長期的な目線で、利益を出すことができる安定性です。 

世界的な不況とは、リーマンショックや、ここ最近のCOVID-19のような、個人のリスク管理だけでは、防ぐことができないような規模のものです。 

こういった不況の中でも、ESGの取り組みをする企業は、企業価値が向上し続けることが考えられるため、短期的な売上の下落があっても長期的に見れば立て直していけると考えられます。 

次の章では、なぜESGの取り組みができている企業は企業価値が高いと言えるのか、 

環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governannce)それぞれの項目の具体的な内容について紹介します。 

ESGに取り組む企業の価値が高い理由とは 

まず、ESGにはどのような要素があるのかをかんたんに説明します。 

  • 環境(Environment) 

  ⇒ 地球の環境保護に関連した取り組みのことです。 

   例えば、環境汚染への配慮や、CO2排出量の削減などが挙げられます。 

  • 社会(Social) 
     社会への貢献に関連した取り組み全般のことです。 
     例えば、人権問題や、性別・国籍等にかかわらず多様な人を採用するようなことが挙げられます。 
     
  • ガバナンス(Governannce) 
    企業の経営の管理体制に関する取り組みのことです。 
    例えば、企業のコンプライアンスに遵守する体制が整っていることや、外部に対する経営内容の透明性の高さなどが挙げられます。 

近年は、企業に対して環境や社会の面で、積極的な貢献が求められることが増えました。 

単純に「安いから」、「便利だから」という理由で企業のサービスが選ばれるとも限らず、「環境保護に貢献している」というようなブランドイメージがある企業のサービスが社会的に評価され、根強く支持されます。 

また、SNSの普及等で、企業で一度でもコンプライアンス違反が発生すると、すぐに情報は拡散されてしまい、ブランドイメージが下がってしまいます。 

このような理由から、ESGに取り組む企業は価値が高く、投資先に適しているとされています。 

とはいっても、投資を検討している企業のESGへの取り組みの情報を全て収集して比較・検討するのはかなりの時間が必要で、初心者の方には難しい面もあると思います。 

次の章では、初心者が今からESG投資をするならどうするべきか具体的に説明します! 

ESG投資をするならETF一択の理由とは? 

ESG投資をこれから始めるなら、自分で投資する個別銘柄を選ぶよりもETFへ投資することを強くオススメします! 

まず、ETFを知らない方にカンタンにETFを解説します。 

ETFとはExchange Traded Fundsの略称で、投資信託の種類です。 

自分で投資する銘柄を決めて株式を売買するのではなく、運用会社にお金を預けて資産運用をしてもらい、信託報酬を運用会社に支払う形式です。 

ETFは特定の指標(日本の有名な指標は日経平均)に連動することを目指して運用されており、個人でたくさんの銘柄を保有することは難しいですが、ETFを活用することで、実質指標に含まれる全ての企業に投資することが可能になります。 

米国のETFは様々な種類がありますが、その中でもESG関連の指標のETFが用意されており、初心者はまずそこから投資をしてみることがオススメです。 

自分で米国の株を買うとしたら、情報収集の手間がかかりますし、ESGに取り組んでいる企業を探すだけでも大変です。 

また、いい企業が見つかったとしても、1社だけに資産を集中させるのはリスクが高いですし、自分のポートフォリオを管理する必要があり、投資に慣れていない方には難しいと思います。 

ESG関連のETFであれば、自分で投資先を選ばなくても自動的に指標に連動してくれるので、投資家の負担は減りますし、ETFさえ選んでしまえば投資家の意思決定の回数も少なくなり、初心者にはオススメです。 

もちろん損をすることはありますので、ETFは過去の成績や、信頼できる指標なのかをあらかじめチェックするようにして下さいね! 

まとめ 

この記事ではESG投資の基本と、今ESGへの取り組みが注目されている理由、そして実際にESG関連の企業へ投資する方法を紹介しました。 

いかがだったでしょうか? 

ESGとは企業の環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governannce)への取り組みのことです。 

投資先を選ぶときに”ESGへの取り組み”を意識することを覚えておくだけでも、何も軸がないより選びやすくなると思います。 

今後ESGへの取り組みはより一層意識されるようになってくる可能性がありますので、今のうちにESGの意味をよく理解しておくことをオススメします。 

まずは興味のあるETFを探してみるところから始めてみましょう! 

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