【バイアトリス】について分かりやすく解説!

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  • ”バイアトリス”って最近聞くけど、なんの会社なの?」
  • 「なんでこんなに話題になってるの?」

と思う方は多いのではないでしょうか。

この記事では、こういった疑問に解決するための情報をわかりやすく解説しておりますので、ぜひ最後まで読み進めてください。

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新会社、バイアトリス(viatris)とは!?

結論だけ先に述べると

ファイザーがスピンオフをしたアップジョン事業と、マイラン社が合併して出来た新会社の名前が「バイアトリス(英文名称:Viatris Inc)」なのです!】

・ ・ ・これだけ言われても、なんのことかよく分からないですよね(笑)

これから分かりやすく説明するので、安心してください。

まず、今回のキーワードは二つ

ファイザーとマイランです。

圧倒的な実績を誇るファイザー

ファイザーといえば、現在開発中の新型コロナウイルスワクチンの臨床試験において、「90%を超える予防効果がある」とする結果を発表したことで大きく注目されていますよね。

そんなファイザーが、アップジョン事業部門のスピンオフを実施しました。

※スピンオフってなに?という方はこちらをご覧ください。

誰でもわかる!ファイザーが行ったスピンオフについての解説。スピンオフとは?【メリット、デメリット】

ファイザーのスピンオフによって独立した会社となったアップジョン事業、こちらが1つ目のキーワードです!

ジェネリック医薬品で存在感を発揮!マイラン

次にマイラン社についてですが、マイラン(英:Mylan Inc.)とは、アメリカ合衆国ペンシルベニア州に本拠を置く製薬会社です。

主な事業分野は後発医薬品(ジェネリック医薬品)で、日本法人としては2008年(平成20年)から設立されたマイラン製薬株式会社(東京都港区)と、2015年から事業を開始したマイランEPD合同会社(東京都港区)があります。

知らない人が多いのですが、マイラン社とファイザーは、2012年にはすでに日本のジェネリック医薬品に関する独占的な長期戦略的業務提携を締結していました!

これによって、マイランのジェネリック医薬品については、研究開発と製造はマイランが、販売とマーケティングはファイザーが責任を持つという体制でビジネスを展開していきました。

このように、ファイザーとマイランは業務提携としては2012年からの付き合いをしていたこととなります。

このマイランが二つ目のキーワードとなります。

冒頭で紹介したように、この二つのキーワード・・・ファイザーがスピンオフをしたアップジョン事業と、マイラン社が合併して出来た新会社の名前がバイアトリス(英文名称:Viatris Inc)なのです!

バイアトリスの成り立ちは分かりましたが、この2社の関係性はどうなっているのでしょうか?

今後のバイアトリスを知る上で欠かすことのできない問題なので併せて解説して行きます。

なぜ、このタイミングでの合併なのか?

ここまでの内容で、バイアトリスが誕生した流れは分かりました。

しかし、ではなぜこのタイミングで新会社を作ったのか。

これについては、同社が発表した内容から読み解くことが出来そうです。

ファイザーのアルバート・ブーラ会長兼CEOは、「アップジョン事業部門とマイランの統合が完了してバイアトリスが設立された。この手続きを通じ、株主に価値を提供できたことを誇りに思っている。このマイルストーンの達成に向けて尽力してくれたアップジョンの社員に感謝する。新たなファイザーのパイプラインはこれまでにない程に強固であり、私たちは画期的な治療薬の開発を続け、世界中の患者さんに革新的で人生を変え得る医薬品を届けることに力を注ぐ」と強調しました。

このことから、この合併が新たなパイプラインの強化をもたらすことが読み取れます。

また、アップジョン事業を独立させたことにより、経営陣が独立し迅速な意思決定が可能になることで、自由な競争が促進される効果も秘めています。

次に、新会社バイアトリス 会長のロバート J.クーリー氏は、バイアトリスは10 年以上の歳月をかけ、戦略的かつ慎重な取組により誕生した。世界中の患者と医療システムに高品質な医薬品をより効率的に届けるグローバルな企業だ。患者、従業員、そして顧客や株主に至るまであらゆる関係者に価値をもたらすことができると確信している」とコメントしました。

ここで興味深いのが、10年以上の歳月をかけたということです。

ファイザーとマイランが独占的な長期戦略的業務提携を締結したのは2012年なので、業務提携を開始してから同コメントの発表日までは8年程度しか経っていません。

ということは業務提携前から、バイアトリス構想は行われていたということになります。

ずいぶん前から合併の話自体は進んでいて、あとは発表の時期を探っていた状態だったのでしょう。

ですので、ファイザーによる新型コロナウイルスワクチンの発表のあとに新会社「バイアトリス」を発表したと考えられます。

まとめ

バイアトリスの会長、クーリー氏が発表したようにファイザーのアップジョン事業部門とマイランが合併したことでパイプラインが強化され、消費者としては高品質な医薬品を今までより早く届けてもらえるようになります。

本年のバイアトリスの売上予想は約200億ドル(約2兆1700億円)となる見込みで、特許切れ医薬品市場では世界最大手になります。

バイアトリスは今後、3年程かけて完全に業務統合し、4年目で現在の両社のパイプラインの強化とコスト削減、その後の売上シナジーなど2027年までに統合による業務が続く予定となっています。

後発医療品を主戦場とした企業として生き残っていくために、両社の販売網を有効活用することによる販路の拡充とコスト削減が今後どのように進むのかが注目のところです。

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